久しぶりの「よんさま」

先日、新聞を読んでいたら韓国のニュースが目に入った。それは「よんさま」の記事だったのだけど、筆者は何も「よんさま」そのヒトに惹かれて記事をに目を留めたワケではなく、「よんさま」が赴いた地が、以前韓国人の友達の結婚式のために訪れた街だったからだ。

で、記事によると「よんさま」はその街で行われたなんたらの授賞式に出席し、なんたらの勲章を授与され、ニホンからもオバサンたちが数百人詰め掛けたというしょーもない内容だった。10年前だったらこの程度のコト、ニホンの新聞では記事にもならなかったよ。

ていうか、今現在、韓国でも記事になっているかすら怪しい。

ナゼなら韓国では「よんさま」はさほど人気のある俳優ではなく、韓国人にとっては何ゆえそれほどまでに「よんさま」がニホン人(のオバサン)に好かれているのか全く持って理解不能、といった状況らしい。

そのことは筆者が「よんさま」人気絶頂期に2~3日韓国国内をぶらついただけでも充分にわかったことで、行く先々で、それも見知らぬヒトビトから、「よんさーま、好きですか?」とおかしなイントネーションでフシギそうに訊ねられ続けたのだ。(韓国でも「よんさま」は「よんさま」と呼ばれる事がある)

「いんや、ワタシは別に興味ないし、カレを好きなのはオバさんばかりなのよ」と説明すると、「そうだよねー、あんなの大した俳優じゃないし」とまー、韓国人らの「よんさま」の扱いはにべもないモノなのだったのだ。

しかし、いや、待て、「何でまたこのヒトが勲章を?」ていう記事が本国では書かれているかもしれないな。

で、そんな記事のことなどスッカリ忘れていたのだが、最近行っているオープンカレッジの韓国語の先生が、その話を持ち出した。「韓国に住んでいる韓国人は何でカレが?と思っているかもしれないが…」

やはり私の読みは正しかったのか?

しかしその続きはニホンに住む韓国人ならではの見方だった。「カレならば貰っても当然という気がします。日韓の距離を縮めたという意味で、
大統領ですら出来ないことをやってきたんですから」

まー、確かにそうかもしれない。「よんさま」が貰った勲章は「韓国の大衆文化を世界に広めた」ことに対する功績を顕すものらしい。

年齢から察するに、ニホンの「よんさま」ファンの中には、かつて韓国や韓国の人々を一段低めに捉えていたオバさんだって少なからずいたに違いない。実際筆者の友人の義母はそんなヒトだったらしいが、「よんさま」ファンになってからというものそれまで行こうと思ったことすらない韓国へ
旅行に出かけることまでやってのけたのである。

そんな偏見を持っていたオバさんまで担ぎ上げ、即ち本来なら有り得なかった箇所から観光需要を掘り起こした、その功績は韓国観光産業においては果てしなく大きいと言えるだろう。仮に大統領が声を大にして「日本の皆さん韓国へ遊びに来てね」と言ったとて、到底成し得ることではない。

だけど、事の発端は、たまたま「よんさま」の出演していたドラマがニホンで当たったからなのだよね。よーするに、「よんさま」自身の実力によって始まったコトでもなく、きっかけは結局誰でも良かったのかもしれない。てことは、ひたすらファンサービスに徹した、ってのが評価ポイントなのだろーか。

ちなみに、先生情報によると、「よんさま」が出演していた「なんたら記」とかいう時代劇ドラマの中でカップルを演じていた俳優同士が本当に結婚してしまい、その結婚式が勲章の授与式と同じ日だったそうで、「よんさま」は結婚式会場からヘリで授与式に駆けつけたそうな。

スゴハセヨ。