韓国
第3節 韓ドラの嵐

優男君もヨン様

ドラマ「冬のソナタ」でぺ様の恋敵役を演じる優男君が、テレビ韓国語講座でインタビューに答えていた。

ドラマの中の彼は「もう2度とやらないよ」と言っておきながら何度も主人公に嫌がらせ(?)をしたり、婚約解消したいという主人公にいつまでも付きまとったり、自殺するふり(?)をして彼女を自分の方に引き戻そうとしたり、保身のために嘘をついたり、ホントに嫌な奴であった。かと思うとドラマ後半では何もかも悟りきってとても良い人になったり。まァ、製作側が自分らの都合(及び視聴者のご希望)に合わせて彼のキャラを振り回していたのであろうが。脇役の人格の整合性など、韓国ドラマに於てはどうでも良いようだ。まだまだだなァ…。

面白いのは、演じた彼自身が、そういった事は「製作側の失敗だった」という言い方をしていた事である。そして「僕だったらあそこまでしつこく追い回さない」とも。

彼がインタビューに答える様子は、はきはきとして好印象、ぺ様のようにやたらニヤつかず、それでも笑顔は爽やかだ。

あり?なんか好青年?

当たり前と言えば当たり前だが、ドラマの印象とは随分違う。「良い人」という設定でありながら、イヤ~な性格を露呈する破綻したキャラをなんかヘンだと思いながらもしっかり演じきっていたという事だろうか。ひょっとしたらぺ様より役者が上なのかも。

そんな彼は、後輩Nの大好きなチャン・ドンゴン氏とたまたま同じ飛行機で来日していたらしい。そして、ぺ様ほどではないものの、ファンの集いではやはり冬ソナ好きのオバさんの壁に囲まれ、冬ソナのテーマを熱唱し(彼は歌手でもあるようだ)、黙ってりゃわかりゃしないのに、今歌詞を間違えてしまいました、ごめんなさいと謝ったそうだ。う~む、お人よしは地であったか。

ところで、彼の名前なんだったけ?後輩Nと話題にする時は、いつも「優男」と呼んでいるので、本名わかんないよ…。

調べてみると「ぱく・よんは(pak yong-ha)」という名前だった。

あり?名前の第1音節はぺ様(pe youg-joon)と全く一緒じゃん!

なんという事か!敵役の優男も実は「ヨン様」だったのである。