子供の躾はどうするんだろう?

俳優一人のナマ姿を見たいがために空港で押し合いへし合いするオバさん達が多量に出現した事件は記憶に新しい。て言うか、筆者は「第一次ペ様騒動」の時にはドラマの存在すらよく認識していなかったので、リアルタイムで映像を見てはいないのだが、後にこの時の様子をパロッたパチンコ屋のCMでようやくその実態を把握したのである。パロディで把握できてしまう実態って、一体…。現実そのものがパロディに近いって事だろうか。

さて、暮れも押し迫ったある日、今年のニュースといった感じで、ラジオから突然、オバさん達の奇声が流れてきた。ゴジラでも出現したかのようなエキサイトぶり。ななな?なんだ?まさかホントにゴジラが?イヤイヤ、現れたのは韓国からお越しのニヤけた貴公子殿だった。興奮気味の追っかけオバさんの一人がマイクを向けられて一言。

「これがホントに好きって事なんだと思います!!!」

………。

ほー。恋は盲目とは言うものなァ。なるほどなるほど。周りの迷惑も顧みず、わーきゃー叫びに来る事がねぇ。いや、確かに確かに。

「第二次ペ様騒動」の時には、一目見たさに押しくらまんじゅうをしに来たオバ様達数人が怪我をなさったそうである。貴公子殿はこの事に大変心を痛められたとか。筆者は有名人相手に興奮するタチでもないが、仮にものスゴー好きな芸能人でもいたとして、その姿を見る機会があったとしても、きっとわざわざ見に行ったりなどしないだろう。人が群がり過ぎたら相手に迷惑がかかるかも、なんて思ってしまったらそんな事する気にはなれない。もっとも、ファン心理というのはそういう次元とはかけ離れたものなんだろうけれど。

ところで、レンタルビデオ店を経営している方から、冬ソナがらみでこんな話を聞いた。

その方の店でも「冬ソナ」人気はもの凄く、「冬ソナ」を借りるためだけに入会したオバ様の多い事!この店では、いくら常連さんでも取り置きは一切しないそうだが、それでもスタッフが「取っておく」と言ったとかでゴネるオバ様もいたとか。…目に浮かぶようである。

また、ビデオは全十巻なのだが、九~十巻を借りっぱなしで返してくれないオバ様がいたそうだ。「延滞金がかさんでますよ」と言うと「いいの、六、七、八巻が借りられるまで返さない!」と。店長さん曰く、「なんか喋りの立つ子供みたいな状態」だったとか。お、おそろしや~。まさに盲目状態!随分前に流行った「オバタリアン」という生物の生態を綴った四コマ漫画を思い出してしまった!!!こういうオバ様は一人や二人ではなかったはず。ともすれば、九~十巻を死守しているオバ様の前には、やはり六~八巻を死守しつつ、「四~五巻が借りられるまで返さない!」と我儘炸裂中の別のオバ様がいたはずである。しかし、自分と同じ行動パターンが回り回って自分自身の首を絞めていた事になど、少しも思い及ばなかったんだろうな、きっと。いやはや、オソロシヤ。

店長さんは最後にこう締めた。

「この人達、子供達にどんな生き方、教えるんだろ?」

或いは「教えてきた」んだろ?

少なくとも自分の親がこんなんでなくて、心からホッとしている。