ドイツ
第1節 ドイツでの初仕事

ドイツの飲み物

ドイツといえばビール!そのバラエティの豊富さには目を見張る。とにかく、どのビールも全て味が異なる。日本のビールなど、こぞって新製品を出してはいるが、筆者にはどれもこれもほぼ同じ味に思え、とりわけ美味くて贔屓にしたい銘柄はないのが現状だ。

しかし。

ドイツのビールは違う。helles(薄色)、pils(苦味)、 dunkels(濃色)、schwarz(黒)などのタイプは最低何処にでも揃っている。「取り敢えずビール」と言ったって、基本からして幾種類もあるので、まずはタイプを選ばなければ。筆者の気に入りはdunkels Bierなのだが、これは濃い口の中にほんのり甘みがあるのだ。

また、驚くべきなのはその安さ。まさに水より安い。バーやカフェなどで注文すると、大抵のビールは0.5リットルのグラスで2、3ユーロくらいだが、スーパーで買うと、なんと、なんと、最も安い物は0.5リットルで0.26ユーロだ!原価は一体いくらなんだろう?

環境大国ドイツだけあって、入れ物のリサイクルも徹底している。ビールに限らず、飲み物を買うと入れ物の値段も別に徴収される(カナダでも同様)。これをスーパーなどに併設されているリサイクルコーナーに持ち込むと返金してくれる。ビール瓶は0.08ユーロ、ペットボトルは0.25ユーロだった。数年前にドイツに行った時は缶ビールが主体だったのだが、今回は殆ど見かけなかった。

ビール大国だけあって、ビールのカクテルなんてものもある。レモンジュース割りはもっともポピュラーで、口当たりが良くて美味かった。他にオレンジレモネード割り、コーラ割りなんてのもあった。帰国してからの話だが、とある知人がビールのトマトジュース割りを薦めてくださった。これが意外といける!トマトジュース自体が美味かったのも原因かもしれない。ドイツにもあって良さそうな気がするが…。今度行ったら探してみよう。

ドイツ人がよく飲むソフトドリンクにSpeziというものがある。コーラとオレンジレモネード(なんじゃそりゃ?)をミックスしたもので、既にその状態で売られている。特別美味い!と唸るほどのものではなかったが。

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意外なのは、ドイツでは珈琲が非常にポピュラーな事。筆者の好物のカプチーノは何処のカフェにもあるし、ドイツ人達も狂ったみたいに毎食後カプチーノを注文していた。上にココアの粉がふってあって少々邪道だが、ま、それなりにどれも美味かった。ラテ・マキアートというのも常設メニューの1つ。両方試してみたが、味的にはどう違うのかよくわからなかった。グラスが縦に長いだけか?(写真右がカプチーノ、左がカフェ・マキアート)

ドイツ滞在中、2.9ユーロという破格のケーキセットを注文した事があり、それについてきたカプチーノはイタリアで飲むのと同じ、洒落っ気のない「本物」だった。よく見ると珈琲カップの下のコースターにイタリア国旗のデザインが。経営者がイタリア系だったのかもしれない。