カナダ
第2節 カナダでのフツーの出来事

「24」~北米で人気のテレビドラマ

ルームメイトが居間でテレビドラマらしきものを見ていたので、夕飯を食べながら何気なく一緒に見ていたら、彼の方から「このドラマね、すんごく面白いのよ!」と言って、色々説明してくれた。見ていたのは既にDVD化された物だったが、なんでも北米でとっても人気のドラマらしい。

タイトルは「24」。24時間の出来事を1時間ずつに区切り、24週に渡って放送していたそうだ。つまりドラマの中の時間の進行と実際の時間の進行が同じという作りになっているのだ。コマーシャルの前後と、ドラマの進行中に時々時刻が表示され、0分00秒になった所で各エピソードが終了する。これを聞いた時、「じゃあ、登場人物は24時間眠れないのか…」と、筆者は架空の人物の健康状態を心配してしまった。登場人物が眠っていたらドラマが成り立たない。必然的に主だった人物はずっと起きていなきゃならない訳だ。そして実際その通りだった…。

内容は、バイオレンスありぃの、殺人ありぃの、息もつかせぬサスペンス。大統領予備選挙に絡めたテロ事件が主軸となっている。テロ対策組織の主任である主人公が、家族を誘拐され、それを楯に彼らに利用されるのだが、何とか窮地を脱しようともがき苦しむのだ。こんな悲惨な事が24時間以内にいっぺんに起こったら堪らんなァ、と思ったが、テレビで毎週見ていた人は1日の出来事だと実感しにくかったかもしれない。

どんでん返しに次ぐどんでん返し。テロリストは執拗に主人公の家族を追いかける。幾ら逃げてもあまりにも都合良く(悪く?)発見されてしまうので、絶対内通者がいる!どいつだ?どいつだ?と思っていると、アガサ・クリスティもビックリの結末だった。

ところで、主人公を演じている俳優が、何処かで見た事ある人だ~?と思っていたら、な~んと、キーファー・サザーランドだった。最近映画ではトンと見かけないので、俳優を辞めてレストランでもやっているのかと思ったら、ちゃんとこんな所で活躍していたのだね…。すっかり老け込んでいたけれど、若い時より味が出てきたような気がする。

このドラマはとっても人気があったので、続編も作られ、近々放送予定という事だった。そんなに人気ならそのうち日本でも放送されるかもしれない。ルームメイト達は何故か英語字幕を出して見ていたので、それがないよりはずっと助けになったが、細部が理解できていなかったので、是非とも日本語字幕つきで見てみたいものだ~。

追記1:DVDの英語字幕が何故かすらすら読める~、何故だろ~?と思っていたら、ちゃ~んと小文字を使って表示しているからなのだった。ビデオに入っているクローズド・キャプションは何故だか大文字ばかりでとっても読みにくい。

追記2:ついにサード・シーズンまで日本にも上陸したらしい!しかしテレビ放送はなく、DVD発売のみ。カナダでは1本に6話入っており、4本借りれば1シーズン分見られたけれど、日本版はもっと本数が多いんじゃないだろうか。倹約生活中の筆者は未だに手を出せないでいる。