韓国
第2節 韓国フツーな観光案内

自己流パジョンのできるまで

日本ではチヂミという呼び方の方が有名だが、お好み焼きによく似た韓国風の食物を、パジョンと呼ぶ。パは葱、ジョンは粉を焼いた食物という意味らしい。従って、具は葱が主体だ。因みに、玉葱の事は何故かタマネギと呼ぶ韓国人もいるが、韓国語ではヤンパ。ヤンは洋、つまり西洋の葱という意味のようだ。

パジョンは、韓国の街中の露店で、1個100円~200円で買える。昼ごはん代わりにもなるくらいのボリュームだ。なんと言っても焼きたてが美味い!米粉が入っているから、お好み焼きよりモチモチした食感だ。

飲み屋でキムチジョンなるものを食べた事もある。キムチ入りのパジョンだ。真っ赤なお好み焼きと思って貰えれば良い。そこそこ辛かったが、お陰で杯がよく進んだ。我が家に帰ってこれを再現しよう、と試みたものの、全く同じ味にはならなかった。そもそも材料が違う…。キムチがないので、コチュジャンをしこたま入れる。本当は魚介類も入るはずだが、経済的菜食主義の我が家でそんな贅沢はできない。具は葱のみ(!)。2回目に作った時は、たまたま韓国帰りで屑海苔が山程あったので、これまたしこたま入れてみた。納豆も入れてみたが、これはイマイチ。かろうじて、上新粉は揃えた。うん!モチモチしている!ごま油で風味付けをするとなんだかそれらしくなった!

初めてパジョンの存在を知った時、「げ、葱のお好み焼き?」とのけぞった。韓国では子供も大好きなおやつだという。なんちゅう大人びた味覚の子供達だ。筆者は子供の頃、葱が嫌いだった。今でもそれほど好んで食べる訳でもなく、薬味として用意してあっても滅多に入れない。が、今回パジョンを作った時は、何分具が葱だけなものだから、とにかく葱を大量に入れた。極太葱を丸々3本刻んで投入した。全部1人で食べた。生まれてこの方、1度にこれほどの葱を食したのは初めてである。

全然関係ないが、スペインでは戸外で葱の丸焼きを作り、大勢で食べる習慣があるそうだ。これにもかなりびっくり。世の中、なんだ・こりあ!?でいっぱいだ。

おまけ:赤いパジョンかめ工房風

  • 材料
  • 小麦粉・上新粉・水(嵩にして1対1対2)
  • 卵1個(粉に対して少ない分量でいいらしい。なくても良いのかも)
  • ごま油
  • 葱(本当は青いのがいいらしい。浅葱とか韮でもいいらしい)
  • くず韓国海苔(普通常備してないわな…。日本製海苔でも良いかも)
  • コチュジャン
  • あればキムチ、シーフードなど、何でも入れてみよう!
  • タレの材料…コチュジャン、酢、醤油、ゴマ、ごま油、砂糖、塩など好みで混ぜて

作り方
1. タネを作る
粉、水、卵をダマにならないように混ぜる。お好み焼きよりゆるいくらいの水加減でOK。コチュジャンをお湯で溶いて適量入れる。

2. 具を切る
葱は斜めの薄切りにする。葱の食感を楽しみたい人は、ぶつ切りでも。タネに入れて混ぜる。クズ海苔をしこたま入れて混ぜる。板海苔を千切って入れてもOK。

3. 焼く!
フライパンをよく熱し、ごま油を引いてから種を入れ、薄くのばす。お好み焼きより薄く作るのが一般的なようだ。弱火でゆっくり焼こう!裏返せるようになったらひっくり返す。この時、周りからごま油をちょろちょろ回し入れると、縁がバリバリになって香ばしく焼きあがる。焼きたてが美味いので、すぐに食べて頂戴!

※海苔を入れたところがなんとなくオリジナル。たまたま、韓国の市場でクズ海苔を大量に買ってきたところだったので思い付きで入れてみた。醤油焼き餅のような味がして、なんだかジャパネスク。