韓国
第2節 韓国フツーな観光案内

仁寺洞のB級スポット

1年ぶりに韓国に行って来ました。なんだかこのところ韓国旅行は12月ばかりです。とはいえ、ソウルは久しぶり。今回は韓国旅行がほぼ初めてのツレが居たので既に体験済みのコトをなぞる感じが強く、私個人にとっては「韓国旅行」として若干物足りない感があったのですが、それはそれで「違う旅」として楽しめました。そのうちの最たるモノがコレ!

仁寺洞キルを北上して三清洞へ向かう途中、ワレワレはいささかこの通りには似つかわしくないモノに目を奪われます。とあるビルの2階の窓から覗いているのはガチャピンの着ぐるみのようなものや鉄腕アトムの人形。

あ、怪しい…!

お店の名前は「トトの古いもの」。「トト」が何を指すのかはよくわかりません。館主の名前でしょうか。誰も迷うこともなく、戸惑うこともなく潜入を試みます。イエ、こんな怪しいところ、ヒトリでは怪し過ぎて入れなかったかもしれません!

入ってみると、品物を売る店ではなく、博物館のようでした。雑然とガラクタが並んでいます。入場料は2000W、約150円です。

アンパンマンやクレヨンしんちゃんも韓国では人気者らしいです。因みに、アンパンマンは韓国語では「餡マン」マンらしいです。

著作権の関係で、ニホンではもはやキャラクターグッズを販売できなくなってしまった「キャンディ・キャンディ」のカードもあります。輸入品ではなく、韓国で販売されていたもののようです。ハングルが印刷されています。

因みに、ツレのひとりのYさん(=特撮・アニメ・SFその他いろんなモノのディープなオタク)によると、日本で大人気だった韓国ドラマ「冬ソナ」は「キャンディ・キャンディ」のストーリー展開がお手本になっているとか。

8トラックのカセットテープとデッキ!もう1人のツレのWさんは、コドモの頃にこういうデッキに手を突っ込んで、抜けなくなったことがあるそうです。

因みに、彼女は無類のB級スポット好きでもあります。B級スポットのメッカ、愛知県に短期出張中の身であり、日々、愛知のBなモノを楽しんでいるようです。マンホール絵の収集家でもあるので、今回の旅でソウルのマンホールもコレクションに加えたようです。

メーテルもいます。Yさんによると、メーテルは最初白装束で旅をしていたそうですが、多くのヒトビトの死に出会い、喪服を着るようになったそうです。因みに、韓国では喪服は白、晴れ着は黒だそうです。

おおぅ(゜ロ゜;)!八頭身のアトムがっ!

「古いもの」と言いつつも、基本的にアニメグッズが多いです。しかも日本の。

「古いもの」と言いつつも、最近のキャラである「ワンピース」などもあります。

館主は元ネタを知らないのか、なんとなくテイストが似た全然別のアニメ出身のキャラが一緒に並んでいたりします。知らない人が見たら「なかま」と思ってしまうかもしれません。

因みに、YさんはグレートマジンガーとマジンガーZの違いも切々と語ってくださいました。マジンガーZは飛べない(飛ぶための道具を呼ばなきゃいけない)、グレートマジンガーは飛べる、そうです。

結論:ココにはワレワレの世代(30代後半~50代)にドンピシャな古いものたちが集まっています。力道山の興行ポスター、昔の雑誌・漫画などもありました。基本的に韓国国内で手に入れたもののようで、印刷物はハングル表記です。「ガラスの仮面」韓国語版もあり、登場人物の名前は朝鮮風になっていました。姫川亜弓は「ユミ」になっていました。

韓国人の方々にとっても懐かしいものが多いらしく、この施設について書かれた韓国語のブログをいくつか見つけました。それによるとココでは「不良食品」が販売されている、とか!「不良食品」???恐らく、日本で言うところの駄菓子だと思います。たしかにそのようなものは置いてありました!美味しくなさそうだったので買わなかったけれど。

ところで、韓国出発前日に現地の気温を確認して驚愕!最高気温マイナス5度・最低気温マイナス15度!あれ?ソウルとはいえ、12月って、そんなに寒かったっけ???と訝ったのだけども、それもそのはず、強力な寒波が押し寄せて、ソウルに於いても50年ぶりの極寒となっているそうです。日中も手袋なしでは出歩けないほどでした!日向と日陰の温度差も甚だしく、日陰から日向に出ると太陽の有難味がひしひしと感じられました。