バンクーバー大空撮 ~ 映画の街

…と言っても、筆者自身が飛んだ訳ではない。シュワちゃんである。しかし彼だって実際に飛んだ訳ではなかろう。

バンクーバーで撮影されたという映画、「The 6th day」を見たのだが、なんとまァ、見慣れた景色が出てくるわ出てくるわ。空撮シーンが非常に多いので、主だった建物がすぐに目に入ってくる。バンクーバーに行った事のない方も、雑誌などにある街並みの写真と映画を見比べれば容易に同じ景色を見つけられるだろう。

極めつけは「クローン研究所」の撮影に使われた中央図書館だ。この建物は洒落た造りで結構有名だ。緩くカーブした扇形の弧の形の二つの建物が同心円状に並び、その間はガラス天井で繋がっている。つまり広い吹き抜けになっているのだ。映画ではこの吹き抜けエリアがパーティー会場として使われており、また、悪役の所長(クローン人間)が天井のガラスを突き破ってまっさかさまに落下するシーンにも使われている。ベタと言えばベタだが、なかなかハマった使い方をしてくれているのだ。

しか~し。いくら上手に利用していても、筆者には、この建物はもう図書館にしか見えない。あ~あ~、図書館にあんなに人を集めて。キッチンもないような所で準備が大変だったろうに。お~お~、図書館をばたばた走り回るんじゃないよ。ぁらら~、天井のガラス割っちゃって…という感じで、どうしても現実とリンクして見てしまうのだ。因みにこの建物は、映画では爆破されてしまうが、勿論、現実には無傷で残っている。

そう言えば、後から思い出したのだが、知人の一人がパーティーの場面でエキストラとして出演していたと言っていた。しまった、確認するのを忘れてしまったよ…。

意外と知られていないのは、バンクーバーは映画産業が盛んだという事。ハリウッド・ノースと呼ばれており、アメリカからわざわざ撮影隊がやって来るほど。カナダの方が物価が安い事、アメリカから近い事、また、海あり山あり湖あり、近代的な街並みから古い建物、果ては中国人街まである雑多な街であり、撮影に便利だからという事らしい。

あの「Xファイル」も随分長い間バンクーバーで撮られていたそうだが、主役の俳優が冬の長雨にうんざりして文句を言ったためによそへ移ったとか移らなかったとか。いい加減な情報では、主演女優の別邸がまだ近郊の高級住宅街にあるそうだ。筆者の知人のカナダ人大工が、彼女の家に和式のヒノキ風呂を作ったのだそうだ。ホントかいな???

そんなこんなで、バンクーバーで撮影された映画、ドラマは意外に多い。ある日テレビで、ジェットコースターの線路の上で危険な追いかけっこをしている刑事物をやっていたのだが、よく見たらすぐ近くの遊園地だった。

街中で撮影隊を見かける事も多い。シュワちゃんのような大スターがいるならともかく、物々しく人払いなどせず、街中で普通に撮影している。間近でその様子を見る事もできて、結構面白い。

で、肝心の「The 6th dayは。かなりぼろくそに批評している文章を読んだ事があるので、バンクーバーの景色を一個でも見つけられたら儲けもの、というくらいに考えていたのだが、コレが意外に面白かった。科学的見地から突っ込みを入れたくなるような所もあるけれど、家でゴロゴロ見ている分には十分なエンターテイメントだった。なさそでありそな近未来の生活を遊びながら作り込んだような所もあって楽しかった。冷蔵庫が「牛乳が減ったので注文なさいな」と喋るなんて、大きなお世話だよ。

追記:バンクーバー在住者向けにもう一つ。ダウンタウンにヘリコプターが着陸する場面があるのだが、場所はなんとSEARSデパート横の狭~いエリア。道路標識の「HOWE ST.」がばっちり確認できる。ま、ヘリはどうせ合成だろうけど、こんな所に降りられないよ!