カナダ
第4節 バンクーバー地域情報

バンクーバー ランチ日記

コレを食べたのはバンクーバーではないけれど。イギリス名物のフィッシュ&チップス。

以前、イギリスに旅行に行った父が「フィッシュ&チップスだけは美味かった」と嘯いており、そういえば、ジブンはソレを食したことはないな、と思っていました。

Kamloopsでお世話になっていた方(病気のおじいちゃんの娘さん、Meganのお母さん)に何かのきっかけでそう言ったら、じゃ、ご馳走してあげる、と近所のお店に連れて行ってくれました。とびきり大きな白身魚のフライと、フライドポテト。まー栄養のバランスは良くないのですが、確かに美味しかったです。

バンクーバー在住のトモダチ(ゆりこちゃん、ふじ君、ともみさん+その息子)と一緒に食べたランチ。皮にトマトを練り込んだラップサンド。フライドポテトの盛りがハンパないです。

3人とは、10年前にクラフトフェアで出会いました。ゆりこちゃん・ふじ君とは何度かブースをシェアして出店し、ともみさんはそこに紛れ込んできてワレワレのカモになったお客さんでした。

現在、ふじ君はバリスタとしてカフェに勤務しており、週末にはハンドドリップコーヒーのブースをファーマーズマーケットなどに出店しています。ドリップの技術は名古屋・大須の松屋コーヒーで教えてもらったとか。カナダでは(恐らくニホン以外のほとんどの国では)ハンドドリップでコーヒーを淹れる事自体が珍しく、「コーヒーを淹れているだけで」珍しがってヒトが寄ってくるそうです。パートナーのゆりこちゃんとともに、近い将来自分の店を持つために頑張っています。右の写真はふじ君が餞別にくれた自家焙煎のコーヒー豆。と、それで淹れている最中のコーヒー。

Handworks Coffee Studio

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バンクーバーの有名な観光地、グランビルアイランドのマーケットで買ったお惣菜。カプレーゼとクスクスのサラダ。アイランドといっても、川岸にちょっと付き出した半島のような場所。対岸からは小さいボートで渡ることができます。ま、バスで橋を渡っていった方が安いです(^_^;)

ココには様々な工芸品を売る店などが並んでおり、大道芸などもやっています。ここで、あろうことか、マジシャンにとっ捕まってしまいました。観光客相手のストリートマジックなど、きっとワタシには面白くもなんともないはずなので「私もマジシャンなんで」と言って切り抜けようとしたら、なんか世間話が始まって、結局見る羽目になってしまったのです。

「ボクが発明したネタだよ!」というからちょっと期待したのですが、何のことはない、ごく基本的な技法を使ったフツーの手順。「もっと見たい?」と、さももっと見せたそうに言うので、仕方なくお愛想で「うん」と答えると、数理トリックものをメンタルマジック風に演出した、やっぱりありきたりの手順。

いちおーがんばって、つまらながっている表情は出さないように「わー!スゴイねっ」とヨイショしたのがまずかった。「まだ見たい?」とさらに迫ってくるので、仕方なく「うん」と答えると、今度はサインしたカードが別のところから出てくると言う、やっぱりものスゴく一般的な手順でした。しかもその手順におけるストーリーが論理的に破綻していたりするのです。

ストリートマジシャンらしく、ジョークがめちゃ面白いとか、演出がイカしているなら手順などありきたりでも良いのだけど、ジョークもしゃべりのセンスもビミョーで、技術的にはヘタではないけど特に上手くもないという、まーなんとも中途半端な感じ。とてもじゃないけど同業者が喜ぶ演技ではありません(まあ、同業者を喜ばす必要はないのですが)。

「チップくれたら嬉しいんだけど」と、ずーずーしくも言って来たので、「ゴメン、そもそも私、あなたが今やった手品のネタは全部知ってるんで、フツーの日本人女子みたいに、わーすごい!超面白い!とか言えないの」と、ついにはホントの事を教えてあげ、つまりは「チップなんかあげる気ないわよ」というカンジ悪いことを言ってその場を立ち去ったのでした…。だって、楽しめなかったものにお金払えんでしょう。始めっから適当に取り繕って通り過ぎた方が親切だったかもしれません。

日系人のNoriさんのお宅でご馳走になった、サーモンバーガーのランチ。Noriさんは日系2世のカナダ人で、15年前に知り合った別の日系人の方のお友達です。ご先祖は和歌山出身だとか。ニホンゴは単語が少しわかるくらいで、話せません。育ったのはカナダなので、ライフスタイルも国民性もまったくもってカナダ人。

それでも未だにカナダ在住の親戚付き合いは盛んに行なっているらしく、中華系一族さながらに時折get togeterを行なっているようです。その折の写真を見せて頂きましたが、白人との混血が進んでいてもはや日系ファミリーには見えないほどです。

日系人は他のアジア系民族よりは「郷に入れば郷に従う」傾向が強いような気がします。例えば中国系や韓国系のヒトビトは巨大な民族街を形成し、母国の食材を扱う巨大なスーパーマーケットを作って母国と同じ生活を外国の地でも踏襲しようとするのに対し、日本人街はあまり大きくならずに廃れてしまっている場合が多いし、日系スーパーはいつの間にか中華系スーパーに吸収合併されてしまったりしています。婚姻にもそんな傾向があるのかもしれません。

バンクーバー市内の巨大な公園、スタンレーパークの中にある瀟洒なレストラン、Fish House。以前住んでいた時に新聞の広告で見かけて、ずっと行きたいと思っており、15年目にして初めて訪れることができました。アフタヌーンティーセットを試してみたかったのですが、同行者がいないため、断念。アフタヌーンティーは2人以上からのオーダーが基本なのです。

注文したのはアボカドのカニ詰め、みたいなもの。見かけは美味しそうですが…味はいたってフツー…。お値段はそこそこ張るのになぁ…。まぁ、雰囲気を楽しめたってことで。

最後のランチは、空港で。JAPADOGのホットドッグを食べようと思っていたのですが、お店が屋外にあり落ち着いて食べられないので、チェックインを済ましてからA&Wのハンバーガーセットを買いました。飲み物は…ルートビアーです。

ルートビアーて何?ビール?と、ニホンのヒトは思われるでしょう!いえ、ビールではありません!サリチル酸メチルの香りのするコーラのような色の炭酸飲料です。北米のファストフード店では一般的な飲み物で、妙な香りなのにも関わらず、一度飲んだら病み付きになる日本人もいます。ニホンでは沖縄でのみ販売されているようです。カナダに来た通過儀礼として、最後に飲んでみました。

このランチを食べている時、制服姿のニホンの学生が、やけに大勢周りをうろちょろしていました。修学旅行生なのでしょう。は~!修学旅行でカナダ!一体いくら積み立てるのだろう?親御さんもタイヘンだなぁ…。それにしても、制服姿でカナダの街をウロウロするコドモたちは、とても奇異に映るに違いない、ナドと要らぬ心配をしてしまいました。