カナダ
第1節 カナダのフツーの人々

カナダに仏教のお寺が…っ!!

Kamloopsでお世話になっていたRさんが「この街には仏教のお寺があるの!」と教えてくれました。

なな、なんですと!?カナダに仏教徒がいるの???

あ、そういえば、別の町在住ですが「前世はサムライ」と言い張るカナダ人の知人(白人)がいて、彼は熱心な禅宗の仏教徒でした。菩提寺があるとは言っていませんでしたが、ジブンのアパートに「仏教の部屋」があり、100円ショップで売られているような胡散臭い仏像に向かって毎日手を合わせているようです。しかし、禅宗って、偶像崇拝しないんじゃなかったかな…(^_^;)?

そんなことはともかく、Kamloopsのお寺。聞けば、Rさんの息子さんの彼女が日系人で、親戚のお葬式がそこであったため、Rさん自身も中に入ったことがあるそうです。何かのついでに連れてきてくださいました。

外観は…とても寺には見えない…お寺というよりはキリスト教の教会みたいな設えですね。もともとはコミュニティセンターか、キリスト教の教会だったのでしょうか。

説明書きによると、宗派は浄土真宗だそうです。そして月2回の「サービス」があるそうです。「サービス」とは、通常、キリスト教などで日曜日に定期的に行われる礼拝のことを指します。ニホンのお寺では檀家さんに対してこのような事をやっていましたっけ?ますますキリスト教っぽい…。

常駐の住職さんはおらず、ホカの町から「サービス」の日だけやって来るようです。因みに、住職さんのことはナゼか「センセイ」と呼んでいるようです。根本的に何かがイロイロずれてきているようです。

訪ねて行った日は「サービス」の日ではなかったけれど、たまたま外で掃除をしていたおじいさんに頼んだら中を見せてくれました。85歳の方でしたが、2世らしく、ニホンゴは殆ど話せないようでした。

仏壇もちゃんとあります。普段はカーテンで隠れていますが、スイッチを押すとカーテンが開き、仏壇が現れますっ!

しかし…いくら仏壇があっても…なんか…もはや寺ってカンジはしないですね。

カナダ暮らしが長いと、座布団に座ることはもはや不可能なのでしょう。椅子が並んだ光景が、ますます寺とは程遠い感を増幅しています。しかし、ニホンの檀家さんよりは信心深く仏教に関わっている気がします。お寺自体が少ないでしょうから、仏教式のお葬式をすることに、日系人の方々はより深い意味を見出しているのかもしれません。

因みに、このお寺はあくまでニホンの仏教寺院で、檀家(という概念はなさそうだけど)は日系人だけのようです。